代官山日乗

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。

アート

シュルレアリスムとは何か/巖谷 國士を読む

シュルレアリスムはシュール・レアリスムではない。 ここでいうシュールとは超と訳されるが、現実を超えたということではなく、強調の意味の「超」だ。ちょーすげー、のちょーと同じ使い方がされている。 ものすごい現実、それが時に目の前に現れてくるのを…

藤田嗣治と愛書都市パリを観る

松濤美術館で「藤田嗣治と愛書都市パリ」を観る。 19世紀末から20世紀の初頭にかけて挿絵本の世界が大きく花開いた。 多くの画家が華麗な本作りを手がけ、愛書家(ビブリオフィル)たちが熱心に収集し、自分好みの表紙をつけて家に飾った。 本展覧会は2部に…

仕事を休んでマウリッツハイス美術館展を見なかった記

仕事を休んで東京都美術館にマウリッツハイス美術館展を見に行った。 こちらに書いたようにあの絵との再開をすごく楽しみにしていたので、上野の公園を歩きながら胸が高鳴るのを感じた。美術館につくと係の人が最後尾は30分待ちと書かれたプラカードを掲げ…

仕事帰りにバーン=ジョーンズ展へ行く

仕事帰りに三菱一号館で開催中のバーン=ジョーンズ展を観る。 夕方6時以降は割引という粋なはからいの恩恵にあずかり、1000円也を支払う。 パーン=ジョーンズは遅れて来たラファエル前派といってもPRB(Pre-Raphaelite Brotherhood)ではなかったし、画風…

マウリッツハイス美術館とフェルメール

ちょっとした事情があってパリを出なければならなくなった。とりあえずアムステルダムまで行くことにして、気が向いた場所で途中下車でもするかという軽い気分で旅に出た。 デンハーグに降りたのは寝台列車がちょうど朝に着いて少し歩きたかったからだ。近く…