代官山日乗

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。

サボテンと多肉植物

ブッツィ(Tillandsia butzii)

ブッツィの良さは名前が覚えやすいことと、独特の葉の模様だ。 植物らしくない一見ヘビの皮みたいなパターンが根元から葉の先まで延々と続いている。あまり葉数が多くなく、太くてどっしりしたのがゆっくりうねりながら伸びていて、そちらもさらにヘビ感を盛…

風呂上がりのカプト・メデューサ(T. caput-medusae after bathing)

チランジア・カプトメデューサをソーキングの後、風にあてて乾かしている。 チランジアはたくさんの種類があるが、大体、熱帯の森林地帯などで樹木などに張り付いて暮らしている。といっても寄生しているわけではなく、根はほとんど発達していない。ただ申…

日本発の緋牡丹錦(Gymnocalycium mihanovichii "Hibotannishiki" from Japan)

鮮やかな赤や優しい黄色が織り成す模様の間に深い緑の地が垣間見える。雄雄しい刺や様々な形状、サボテンの魅力は色々あるが色彩の美しさならこの緋牡丹錦は五指に入るだろう。 本来緑である部分に別の色が入ったものを斑入り(ふいり)という。突然変異によ…

千波万波(Echinofossulocactus multicostatus)

美しいサボテンといえばこの株だ。 たくさん稜がでるという意味のムルチコスタータだが、千波万波(せんぱばんぱ)という和名で呼びたい。 エキノフォスロカクタスの中でも抜群に稜が多いこのサボテンはまさに寄せては返す波のように複雑な表面をしている。…

花が終わったブラキカウロス(Tillandsia Brachycaulos after blossom)

エアプランツは茎が極端に短く根を持たない。空中の水分を葉から吸収して成長する。 恐竜みたいな名前のこのエアプランツは、名前に似つかわしくない清楚な紫の花を突然咲かせ、短い出張から帰ってくるとまた突然花を終わらせてしまった。 花が終わってから…

ベランダのアロエ・鬼切丸(Aloe marlothii)

アロエと言えば、ヨーグルトに入ったりしてヘルシーな植物のイメージがあるが、この鬼切丸はどうだろうか。 固く締まった肉に鋭い刺を持ち、脇の葉は枯れてなんだが古豪の風格がある。 和名の鬼切丸は大江山の鬼退治に使われた刀の名前からきている。酒飲み…

烏羽玉の(Lophophola williamsii)

烏羽玉は黒や闇にかかる枕詞だ。しかし、この刺がないぼやっとしたサボテンは全然黒くなく、白っぽい緑色をしている。たくさん子を吹く性質で気がつくと新しいのが出ていたりしてのんきに見えて意外に活力も旺盛だ。 察するに、このおどろおどろしい和名はこ…

ラウシー群生 (Rauschii forming clumps)

花が終わったラウシー。 細い台木の上で大小の個体が群生している。昔からある大きなものは後から出てきた新しい小さな個体に押され、端のほうがひしゃげ白く変色している。そのため、この株の特徴的な赤とグリーンに白が加わり、複雑な色相を見せて面白い…