代官山日乗

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。

VUCA - 予測不可能性な未来に対処する(メモ)

VUCAはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(あいまいさ)の頭文字をとった用語で、最近米国などで使われだしている言葉だ。

 

なにがVUCAなのかといえば、もちろん世界だ。

そのような世界において、決断を下していくことの難しさを多くの人が感じ始めている。

 

これまでの世界で通用していた、データを集め、分析し、問題を特定して対処していくことで成果を得られるという方法論が通じにくくなっている。思ったよりも常に状況は大きく変動し、未来は不確実で、決定のキーは常に複数あり、それはしばしば矛盾していて、現状はあいまいだ。

 

そのような世界でどのような対処が考えられるか、それを考えてみた。

 

第一に認識だ。世界はVUCAなのだと理解すること。そこから不確実性を排除しようとするのではなく、VUCAな世界に漂うように、ある種の忍耐を持って対処するという決意を持つこと。

 

第二に未来を予測するより、今の行動に集中し完了していくこと。人間は原理的に未来を予測して行動する生き物だが、VUCAな世界ではその努力はむなしい。未来とは現在の積み重ねに過ぎないのだから、未来予測を元に長期的目標を立てるより、短いスパンの計画を達成していくほうが良い目がでやすい。

 

第三に柔軟性をもつこと。計画はしばしば狂う。完璧で長大なプランをくむより、小さなモジュール化されたプランを組み合わせ、状況に応じて取捨選択すること。

 

第四に失敗を織り込むこと。VUCAな世界では外部的要因で計画がうまくいかないこともある。失敗はプランのまずさより確率的な現象なので、失敗を避けるよりうまく失敗し、素早くリカバーする方法を考える。一つの失敗が全体に及ばないように全体を設計する。管理されたリスクをとる。

 

第五にネットワーク的対処すること。中央集権的なシステムより、自律的な行動単位が連動する形をとる。中央集権的なシステムは変化に弱いが、ネットワークなら組み替えで対処できる。

 

第六に素早く学習し、すぐに実践に繁栄させること。メソッド自体にフィードバックシステムを取り込むこと。過去の成功例にとらわれず、方法論は常に変化すると意識すること。

 

第七に巨大なデータベースを目指すのではなく、機能するアルゴリズムを目指すこと。

 

第八に素早く計画し、まずやってみること。そしてその反応を次の計画に繁栄させること。長い時間かけて計画している間に状況は変わる。完璧な計画を作ることより、実践してみた手応えを得るほうが多いに効果的だ。

 

ざっと書き出してみたが、また今度整理してみよう。

あまりまとまっていないが、まず書いてみるというのはこの項の文意にあっている気もする。