ラウシー群生 (Rauschii forming clumps)
花が終わったラウシー。
細い台木の上で大小の個体が群生している。昔からある大きなものは後から出てきた新しい小さな個体に押され、端のほうがひしゃげ白く変色している。そのため、この株の特徴的な赤とグリーンに白が加わり、複雑な色相を見せて面白い。
端正に育てられた鉢のうしろめたいことがない人のような清々しさも良いが、このサボテンの原産国のボリビアを想起させるような混沌とした様もいい。
晴れた日の朝にベランダで育てているサボテンの写真を撮った。今の時期はたいして水が必要なわけでもないが、起きたら様子を見るのがなんとなく日課になっている。園芸は植物を日常生活に取り入れて特別な関係を結ぶことなんじゃないかと思う。初めて読んだフランス語の本は星の王子様だったが、バラと王子様の関係が印象に残った。特別な関係があるバラはただのバラではないように、このサボテンもまたただのサボテンではないのだ。
サボテンとおじさんでは様にならない話かもしれないが。
学名 Sulcorebutia rauschii
学名 スルコレブチア・ラウシー
和名 ラウシー
サボテン科 Cactaceae
原産国 ボリビア